桑の葉の効果効能

『桑』ってどんな植物?

 

「桑」は、クワ科桑属の総称で、昔から日本において大変馴染み深い植物です。

例えば桑は絹を取るための<かいこ>のエサになりますが、絹の生産は弥生時代にはすでに伝来していたといいます。

その頃から桑の木は各地で身近に植えられていて、特に養蚕が盛んな地域では一面が桑畑、という光景も珍しくありませんでした。

また、魔除けのために唱える『クワバラクワバラ』というおまじないも、桑の木に由来すると言われています。

 

現在は化学繊維の登場によって、あまり見かけなくなりましたが、戦前までは人々にとって非常に重要で身近な植物だったんです。

 

 

中国では漢方薬として珍重

今から約2,000年前、後漢時代の中国で書かれた薬草に関する書物『神農本草経』には、すでに漢方薬の一つとして桑の葉の記述があります。

 

同じ桑でも、干した時期と部位によって名前が異なるそうで、11月頃に葉を採取して天日干ししたものを桑葉(そうよう)、4~6月頃に若枝を刈り取って天日干しにしたものを桑枝(そうし)、同じく4~6月頃に果実を収穫して乾燥したものを桑椹(そうたい)と呼ぶそうです。

 

ちなみにクワの根皮は桑白皮(ソウハクヒ)という生薬で、利尿、血圧降下、血糖降下、解熱、鎮咳などの作用があり、五虎湯(ごことう)、清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤にも使用されます。

 

 

科学的に進む桑の葉の効果効能

そして、現在。

 

科学的な研究も進み、『桑の葉』には豊富な栄養と様々な効果効能が期待できる、ということが分かってきました。

 

桑の葉に含まれる成分

《ビタミン群》

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン等

《ミネラル類》

亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム等

《その他》

水溶性・不溶性食物繊維、カロチン、ルチン等

 

桑の葉には上記のような成分が含まれています。

 

ちなみに他の野菜と比べて、含有量も非常に多く、例えばビタミンAはほうれん草の約10倍、鉄は小松菜の約15倍、食物繊維に至っては、ケールの約4倍で100g中約50gも含有されています。

 

桑の葉で期待される効果効能

  • 糖尿病の予防・改善
  • 食後の血糖値上昇の抑制効果
  • 高血圧の改善
  • 中性脂肪を下げる
  • LDLコレステロールを下げる
  • 腸内環境を整え、便秘を解消する
  • 肝臓や腎臓の機能を改善する

 

 

血糖値の上昇を抑制

最近何かと話題の『糖質』。

 

糖質(炭水化物や甘い物)を食べると、血糖値が急激に上昇します

糖質は本来、分解されてエネルギーとして使われますが、急に糖質がたくさん体内に入ると、エネルギーとして使い切れないため、中性脂肪に変換され体内に貯め込まれてしまう、これが太る原因となります。

 

太るだけでなく、血糖値の急激な上昇はカラダの様々な不調につながります。

 

そこで、<血糖値の上昇を抑える>食品や素材が注目されるようになりました。

 

桑の葉もその一つです。

 

桑の葉にはデオキシノジリマイシン(DNJ)』という成分が含まれていることが近年の研究で明らかになりました。

 

DNJはブドウ糖に似た構造の物質で、小腸で本来糖質を分解する酵素と結びつき、その働きを邪魔します。

つまり糖が分解・吸収されるのを抑える働きがあるんです。

 

 

桑の葉の副作用

桑の葉に関して、今の所副作用などは報告されていません。

ただし、糖尿病の治療・投薬を受けている方は注意が必要です。

治療の一環として、血糖値を下げるお薬を飲んでいた場合、桑の葉との相乗効果で血糖値が下がりすぎ、逆に低血糖状態になってしまう可能性があります。

もしそのような方がいらっしゃれば、十分ご注意ください。

昔から人々に親しまれてきた桑の葉。

生活習慣病やがん予防などにも研究は広がっているそうで、これからも色んな可能性に期待したい健康素材ですね!

 

(了)

 

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