尿路結石とウラジロガシ

流石にこんな大きい結石はないと思いますが。。。

尿路結石ってどんな病気?

『結石』。

皆さんも一度はお聞きしたことがあると思います。

その名の通り尿の通り道に石が出来てしまう病気です。


結石のある場所によって、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石などと呼び方が違ってきますが、その殆どは腎臓で作られます。


症状は結石の場所やその大きさによって変わります。

激痛を伴うことも。。。


全く症状が出ないこともありますが、尿管結石では『疝痛発作』といって、激痛を伴うことがあります。
その痛みはのたうち回るほどだそうで、経験談を聞くとホントに恐ろしくなります。。。

その他、血尿が出たり、ひどい時は腎臓が腫れて高熱が出たりすることもあり、さらには腎盂炎や腎不全など重大な疾患に繋がる場合もあります。

罹患率は男性で約15%、女性で約7%と、珍しい病気ではなく、特に男性の罹患率が多くなっています。

ちなみにエジプトのミイラの膀胱からも結石が見つかっているそうで、ずいぶん昔から人類はこの結石に苦しめられてきてるんですね。

尿路結石の原因

尿に含まれるカルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸などは、尿の濃度が高くなると結晶になりやすく、その結晶が固まって大きくなったものが結石です。

中でもカルシウム・シュウ酸が固まってできる『シュウ酸カルシウム結石』が症状の7~8割を占めると言われています。

特に下記のような方は注意が必要です。

  • 普段水分をあまり摂らない方(尿が濃い)
  • 偏食気味・外食が多い方
  • 動物性脂肪や動物性タンパク、糖質を多く摂る方
  • 汗をたくさんかくようなお仕事をしている方
  • 精神的なストレスを抱えやすい方

また、尿酸値が高い方は尿酸が固まってできる『尿酸結石』が出来やすいので、思い当たる方はお気をつけください。

尿路結石は50%の確率で再発する?

再発率が高いのも特徴

尿路結石は再発率が高く、半数の方が5年以内に再発するとも言われています。


男性は働き盛りの30~50代、女性は閉経後の50~70代の発症率が高く、時期的には汗をたくさんかく(尿が濃くなる)夏に発症しやすいと言われています。

以前は『尿路結石はビールを飲むと良い』という話もありました。


ビールを飲むと水分補給&利尿作用で結石ができにくくなる、という考えですが、残念ながらこれは間違いです。
ビールにはかなりの量のシュウ酸が含まれている上に尿酸値も高くなるため、現在では逆に結石が発生する危険性が増すとも言われているんです。

尿管結石の予防法

尿管結石は食生活と密接な関係があります。
そのため、まずは下記の4つの点に気を付けることが重要です。

(1)水をたくさん飲む

1日2リットル以上が理想!

お茶やコーヒーにもシュウ酸が含まれるため、出来るだけ『水』で水分補給をすることが重要です。(麦茶やほうじ茶でもOK)


1日尿量が2L以上で結石の形成頻度が低下すると言われていますので、食事以外で水を2L以上摂取するのがベストです。(結構多いですが。。。)

(2)シュウ酸を含む食品に気をつける

アクが多い食品には注意!

シュウ酸はいわゆる「アク」の成分で、ほうれん草などの葉物野菜、タケノコ、紅茶、チョコレート、ナッツ類等に多く含まれていますので、こうした食品のとり過ぎには注意が必要です。


ただ、シュウ酸はカルシウムと結合すると排出されやすくなる、という特性もあります。


ですから、チョコレートやナッツを食べる時はミルクと一緒に、ほうれん草はちりめんをかけて食べるなど、カルシウムを同時に摂取するよう食べ方を工夫してみるのも効果的です。

(3)動物性タンパク質・動物性脂肪の摂り過ぎに気をつける

動物性タンパクや脂肪の摂りすぎに注意!

動物性蛋白質や動物性脂肪を多く摂ると尿酸値が高くなり、結石ができやすくなります。


例えば肉の脂身、皮肉、魚、卵、乳製品などはタンパク質や脂質が多いので注意が必要です。

(4)夕食から就寝までの時間を空ける

食べてすぐ寝ると牛に、ではなく尿管結石になりますよ!

食事をしてからシュウ酸が腎臓に運ばれるまでに約1時間ほどかかります。


その後、腎臓内のシュウ酸の量はどんどん増えていき、2~4時間ほどで最大になります。


ですから夕食後4時間程度時間を空け、就寝前に排尿してから床につく、というのが理想です。

すべて実践するのはなかなか難しいと思いますが、出来るところから始めて、予防に努めたいところですね。

結石を溶かすウラジロガシ

ウラジロガシの木

それでも尿管結石になってしまったら。。。


その時は『ウラジロガシ』の出番です。

ウラジロガシはブナ科コナラ属の応力広葉樹で、葉の裏が白いことからこの名が付きました。
日本では宮城県・新潟県以南に分布しています。

葉を乾燥させ、お茶にして飲むと胆石や尿管結石を溶かす、と言われていて、実際にウラジロガシのエキスを主成分とする医薬品(腎・尿管結石排出促進剤ウロカルン)も販売されています。

現在ではお茶も商品化され、一般に販売されているので、結石の予防や再発防止に取り入れると良いかもしれませんね。

(了)

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アカメガシワの効果効能

アカメガシワの葉っぱ

アカメガシワってどんな植物?

アカメガシワは、トウダイグサ科のアカメガシワ属に属する、高さ5~10mほどの落葉樹です。
新芽が紅色で、葉っぱが柏のように大きくなることからその名がついたと言われています。

生薬にもなるアカメガシワの樹皮

樹皮は縦に筋が入ったようにザラザラとしていて、樹液がよく出ることから、昆虫好きの方にはクワガタやカブトムシが集まる木としても知られています。

ちなみに、種子が高温にさらされると発芽しやすくなるという特徴があり、伐採や森林火災によって森林が破壊された場所に真っ先に生えるという、たくましい植物でもあります。

樹皮は「野梧桐(やごどう)」、葉は「野梧桐葉(やごどうよう)」という名前で生薬に認定されていて、一般用医薬品では総合胃腸薬等にそのエキスが配合されています。


民間では樹皮よりも赤い新葉と新芽、赤い葉鞘を乾燥させたものを煎じて、お茶として飲むことが多いようです。

また、乾燥させた葉をお風呂に入れて入浴すると<あせも>に効能があるとも言われています。


早春の若葉や新芽は食べることが可能で、天ぷらや煮浸しにすると美味です。

アカメガシワに含まれる成分

アカメガシワにはタンニン・フラボイドなどのポリフェノールが豊富に含まれていて、高い抗酸化作用が期待できます。


また、アカメガシワはその部位によって、下記のように含まれる成分が異なります。

【 葉 】… ゲライニン マロツシン酸 マロチン酸
【種子】… コロトキシゲニン マロゲニン コログラウシゲニン パノゲニン
【樹皮】… ベルゲニン ルチン タンニン

アカメガシワの効果効能

アカメガシワは、昔から胃腸を整える生薬として利用されていました。
現在では、その主成分であるベルゲニンに下記のような効果が期待できるとされています。

  • 胃酸過多・胃炎の予防
  • 過剰生腸症候群による便通以上の改善
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ガンなど胃腸疾患の予防
  • 胃痛・腸炎などからくる腹痛の軽減
  • 肝臓の保護

アカメガシワをお茶で飲むのもGOOD♪

食べ過ぎ・飲み過ぎなどで、胃腸の調子がどうも悪い。。。

なんて時は、アカメガシワのお茶を飲むとスッキリするかもしれません。
少し苦味がありますが、味は緑茶に似ているので以外に美味しくお飲みいただけますよ(^^)

(了)

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葛の効果効能

クズの葉

秋の七草の一つ、『葛』は、マメ科の多年草で、日本各地に分布しています。

古くから漢方として利用されていて、皆さんも<葛根湯(かっこんとう)>と聞くとピンとくるのではないでしょうか。

葛根湯は風邪薬として有名ですがその歴史はとても古く、紀元200年頃、中国の張仲景が編纂した医学書『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』の中でもすでに<風邪の初期症状を緩和する>という効果で紹介されています。

驚異の生命力

ガンガン繁殖する葛

葛は驚異の生命力を誇ります。


夏には1日になんと1メートルもツルが伸びると言われていて、さらに伸びた茎から根が出てきて、さらに繁茂していきます。


成長中の茎の先端部分を切り取ると、勢いよく水が吹き出すそうです。

そんな葛には驚きの生命力を表すこんなエピソードもあります。

20世紀初頭。

アメリカ国務省の植物探検隊は、自国の農業に利益をもたらしそうな新しい植物を探して世界を飛び回っていました。

そんな中、探検隊の一員、デビッド・フェアチャイルドは日本で家畜の資料として利用されている葛を見つけ、自宅の庭で葛を栽培し始めます。

そして葛の存在を知った農民、C・プリーズが高品質な家畜用のエサとして葛の葉を売り始めます。

すると葛はまたたく間にアメリカの南部一体に広がっていきました。

1930年台になると、ルーズベルト大統領が行った<ニューディール政策>において、工事現場の土砂流出を防ぐ目的で葛を植えることが奨励されます。
日本から海を渡った葛は、その生命力でアメリカの土壌保全や水源確保に活躍します。が、、、

葛に飲み込まれる!

あまりに生命力が強く、爆発的に繁殖してしまい、その結果今では有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられているそうです。


最近では<ジャパニーズ・グリーンモンスター>と呼ばれているとかいないとか。


救世主がいつの間にか悪者に。ちょっと悲しい逸話ですね。
ちなみに日本では<竹>があるため繁茂が抑えられているそうです。

葛の効果効能

葛には様々なフラボノイド類やサポニン類が含まれています。

フラボノイドとはポリフェノールの一種で、植物色素の総称です。
これらの色素は紫外線による活性酸素から身を守る抗酸化作用や、害虫から菌から身を守るための抗菌・殺菌作用があり、人間の健康に役立てる研究も盛んに行われています。

葛にはダイゼイン、プエラリン、イソフラボンといったフラボノイドが含まれていて、ホルモンバランスの改善、血管拡張、神経の安定といった効果が期待できます。

サポニンは豆類やお茶、ごぼうなどに多く含まれている成分で、水と油の両方に溶ける性質を持っていて、<天然の界面活性剤>とも言われます。


その性質から、最近ではダイエットや健康の分野で非常に注目されている成分です。


具体的には下記のような効果が期待されています。

(1)肝機能の向上

(2)免疫力向上

(3)ダイエット効果

(4)血流改善

(5)抗酸化作用

美味しいお菓子にもなる葛

最近ではやっかいものとしてみなされがちな『葛』。

ですが、漢方や医療の分野はもちろん、家畜の飼料として用いられたり、葛粉として高級なお菓子になったり、最近ではバイオエタノールとしてエネルギーの分野でも研究が進んでいます。

ぜひまた救世主として日の目を見てほしい植物ですね。

(了)

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ドクダミの効果効能

多分誰しもが見たことがある『どくだみ』

健康茶の素材としても有名な『ドクダミ』。
恐らく、健康に興味が無い方でも、ご存知の方は多いと思います。


私の実家では、裏庭に生えていたドクダミを乾燥させ、お茶にして良く飲んでいました。


あの独特の香りを嗅ぐと、なんとなく懐かしい気持ちになります。

今回はそんな<ドクダミ>についてのお話です。





実はドクダミって医薬品

漢方薬では『十薬』と呼ばれるドクダミ。

古くは之布岐(シブキ)と呼ばれ、江戸時代中期頃から「毒を止める」から「どくだめ」、それが転じて「どくだみ」と呼ばれるようになったと伝えられる『ドクダミ』。


その名の通り、解毒やデトックスを目的に飲用されることが多く、漢方の世界では生薬名『十薬(ジュウヤク)』として、日本薬局方にも収録されています(第3類医薬品)。

『ドクダミには十種類の薬効があり、十種類の病気に効く』ことが、十薬という名の由来ですが、ドクダミには10どころか、300近い薬効があるとも言われています。

デトックスや便秘・美肌にはドクダミ!

ドラッグストアなどでもお茶として売られています。


『ドクダミは三毒を消す』とも言われ、持って生まれた毒(先天の毒)、病からくる毒(後天の毒)、食べ物の毒(食毒)、この3つの毒を消す力があるとも言われています。

ちなみに現在では科学的に下記のような薬理成分が確認されています。

《 デカノイルアセトアルデヒド 》
ドクダミ特有の臭気成分で、フィトンチッド(微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質)抗菌・抗カビ作用があり、白癬菌やブドウ球菌も殺菌する作用があると言われています。

《 クエルシトリン 》
利尿作用や動脈硬化の予防作用

《 フラボノイド類 》
抗酸化作用や便秘の改善、血管の強化、老廃物の排泄促進などの効果が期待されているため、血管を丈夫にする効果や炎症を抑える効果が期待できます。

お届けしている<肝酵素γ>にはそんなドクダミも原料として含まれています。
特に便秘改善、デトックス、美肌を目指す方にはオススメの素材ですよ。

さらに、ドクダミに含まれる成分の中で、近年発見された『N-4-ハイドロキシスチリルベンザミド』という成分には、血小板凝集抑制作用があることがわかり、心臓病の予防や動脈硬化、脳卒中予防の効果にも期待が高まっているんです。


他にも血液循環、新陳代謝をよくすることから、美白効果、シミ予防などが注目され、化粧品にも使われているドクダミ。

ぜひ毎日の生活にも取り入れたい健康素材ですね。

(了)

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