砂糖とオリゴ糖

一説によると、麻薬よりも依存性が高いと言われる『砂糖』。

近年の研究によって、依存症になる可能性についての医学的根拠も得られていて、砂糖はヘロインやモルヒネと同じような仕組みで依存症になってしまうんだとか。

今回はその砂糖の危険性について少し調べてみました。

そもそも砂糖ってどんなもの?


砂糖は主にサトウキビやビート(大根)から作られます。

サトウキビやビートには糖以外にも様々なミネラル・ビタミンな含まれていますが、砂糖を精製する際、それらは『不純物』とみなされ根こそぎ除去されていきます。

精製を重ね、原料の甘味成分である<ショ糖(スクロース)>が限りなく100%に近くなったものがいわゆる砂糖です。

そのショ糖はブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合して出来ています。

ブドウ糖(グルコース)とは?

血液中に存在する単糖類の代表格で、生命活動には欠かせないエネルギー源です。


ブドウ糖は体内でも作られますが、主な供給源は食事です。


ブドウ糖はパンやお米など、いわゆる炭水化物を分解することで得ることが出来ます。


腸から消化吸収され、肝臓を通じて血液に乗って全身に送られるのですが、余分に摂取してしまったブドウ糖は脂肪として体内に蓄えられます。

  《ブドウ糖が不足するとどうなる?》


ブドウ糖は一般的な生活を送っていれば不足することはまずありませんが、極端なダイエットや糖質制限、または飢え等でブドウ糖が不足すると、体に様々な不調をきたします。


例えば『脳』。


脳は体重のたった2%程度の重さですが、全エネルギーの約18%を消費すると言われています。


このエネルギーとなるのがブドウ糖です。


ブドウ糖不足=『低血糖』になると、異常な空腹感を感じたり、気力がわかない、倦怠感、眠気、思考能力や集中力の低下、情緒不安定など様々な弊害が生じ、完全にエネルギーの供給が途切れてしまうと、3分程度で神経細胞が完全に死んでしまうそうです。


ちなみに、食事でブドウ糖を補わなくても、人間には予備のエネルギーが肝臓に蓄えられています。
しかし、このエネルギーも18時間ほどで無くなってしまうそうです。
ということで、絶食など過度なダイエットをお考えの方はお気をつけください。

ただ、人類は長い歴史の中で常に『飢餓』と戦ってきました。

そのため、エネルギー不足(低血糖)の状態でも、血糖値を上げる仕組みが体内に何重にも備わっているとのこと。
普段の生活においてはそれほど心配することはなさそうです。

果糖(フルクトース)とは?


果糖は単糖類の中で一番甘みが強い糖です。


水にも一番溶けやすく、自然界にも広く存在しています。(ハチミツ・メープルシロップ・フルーツ・一部の野菜など)。


安価で甘みが大変強いため、食品業界では甘味料としてよく使用されています。


ブドウ糖が体全体のエネルギーとして使われるのに対して、果糖は主に肝臓や筋肉で使用されるという特徴があります。
そのため肉体的に疲れているときや、スポーツ前に適量を摂取すると疲労回復に効果的です。

  《果糖が不足するとどうなる?》


果糖は果物や野菜、砂糖、ハチミツなど様々な食品に含まれているため、普段の生活で不足することはまずないようです。

ブドウ糖と果糖の違い

ブドウ糖は吸収が早いため、すぐにエネルギーとして利用することができる半面、血糖値が上がりやすいというデメリットがあります。


また、甘味度は果糖より弱いため、甘みを感じるためにはよりたくさん摂取しなくてはなりません。


果糖はエネルギーとしての即効性はありませんが、穏やかに吸収されるため血糖値が上がりにくいというメリットがあります。


甘味度も強いので、少量の使用で甘みをしっかりと感じることも出来ます。
ですが、ブドウ糖に比べて非常に毒性が強いということも近年分かってきました。


血液中の糖は、エネルギーとして使用される一方で、体内のタンパク質と結びついて『糖化物質(老化や病気の元となる毒性のある物質)』を作り出します。
この結びつく力が、果糖はブドウ糖の100倍強いとも言われています。

怖いのは不足よりも過剰摂取!


普通の生活を送っていれば、ブドウ糖も果糖も、健康を害するほど不足することはまずありません。


逆に心配なのは『過剰摂取』です。

砂糖は酸性の食品です。

人間のカラダは基本的に弱アルカリ性に保たれていますが、酸性食品である砂糖が体内に入ると、それを中和するために体内のミネラルが消費されます。


そこで最も多く消費されるのが『カルシウム』です。

カルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されるため、砂糖の摂り過ぎは骨粗鬆症や虫歯の原因にもなるんです。

さらに、砂糖の過剰摂取は下記のような病気の原因にも繋がります。

(1)糖尿病


日本ではこの40年間で糖尿病患者の数が50倍に増加したと言われています。
糖尿病は『サイレントキラー』と呼ばれるように、知らず知らずの間にカラダを蝕んでいきます。


しかも一度罹ってしまうと完治することは難しく、脳卒中、心筋梗塞、神経障害や視覚障害など様々な合併症を引き起こす可能性がある、非常に恐ろしい病気です。

(2)メタボや脂肪肝


過剰に摂取された糖質は、中性脂肪に変換されて体内に蓄えられますが、これが行き過ぎるとメタボ(肥満)や脂肪肝に繋がる危険性があります。


さらにそのまま放置すると肝硬変・肝ガンへと進行するリスクもあります。

(3)心臓病や血管病


過剰な糖質で発生した中性脂肪や、糖化によって生まれる毒性物質は血液によって全身をめぐります。


それらは血液をドロドロにし、血管を傷つけたり詰まらせたり…
やがては心筋梗塞や狭心症、大動脈瘤など命に関わる病気へと繋がっていくのです。

(4)依存症やうつ病


砂糖は麻薬によく似ていて、『オピオイド』や『ドーパミン』といった脳の快楽中枢を刺激する化学物質を放出させます。


徐々に耐性がついてくるのも同じで、同じ甘さでは満足できないようになり、より甘いものを求めるようになるのです。


また、血糖値が安定していると精神状態も安定しますが、血糖値が不安定だといらいらや不安を感じたり、急に倦怠感が襲ってきたりと精神状態も不安定になりがちです。
それらの症状が悪化すると『うつ病』など深刻な精神疾患に繋がる恐れもあるのです。

(5)老化


糖を過剰に摂取するとカラダの『糖化』が進みます。


<カラダのコゲ>とも言われる糖化は、余分な糖質と体内のタンパク質が結びついて細胞を劣化させたり、毒性のある物質を発生させる現象で、老化を促進する要因として注目を集めています。


例えば肌のシワやくすみ、シミなどは糖化の症状のわかりやすい症状の一つです。

このように、摂り過ぎると大変恐ろしい病気につながる砂糖ですが、その砂糖の代わりに使えて、しかも逆に健康にも良いという糖類があります。


それが『オリゴ糖』です。

オリゴ糖とは?


オリゴ糖の名前はギリシャ語の『オリゴス(少ない)』が語源になっています。


単糖が数個(少ない数)で出来ている少糖類の事で、膨大な種類があり性質も様々です。


一般的に砂糖よりも低カロリーで、血糖値も上がりにくく、種類によっては腸内環境を整えたり、コレステロールを下げたりすることから、現在では<健康素材>として認知されるようになりました。

現在知られているオリゴ糖には下記のような種類があります。

【フラクトオリゴ糖/難消化性】

大腸内の善玉菌の増殖をサポートし、便秘解消や血糖値の抑制などにいいとされています。
アスパラガス、玉ねぎ、ゴボウ、にんにくなどの野菜やハチミツに含まれていて、カロリーは砂糖の約半分ほどです。

【乳果オリゴ糖/難消化性】


ラクトスクロースとも呼ばれ、サトウキビに含まれるショ糖と牛乳に含まれる乳糖を原料にして作られるオリゴ糖です。
善玉菌の増殖機能が高く、低カロリーなのに甘味度が高い(オリゴ糖の中では一番)という特徴があります。
天然の乳果オリゴ糖は、発酵ヨーグルトに少しだけ含まれているだけなので、普段の食生活で摂取するのはなかなか難しい素材です。

【キシロオリゴ糖/難消化性】


タケノコやトウモロコシに含まれる食物繊維から出来るオリゴ糖で、善玉菌の育成を促進します。
ただ、食材の中に含まれる割合はごくわずかで、普段の生活では摂取が難しいオリゴ糖とも言えます。

【イソマルトオリゴ糖/消化性】


味噌・醤油・清酒・ハチミツなどコクのある甘みを持つ食材に含まれています。


消化性、つまり胃で消化されてしまうので、腸までは完全に届かず、善玉菌のエサとしては十分な効果は期待できないとされています。

【大豆オリゴ糖/消化性】


大豆たんぱく質を利用した後の残りかすから分離・生成して作られるオリゴ糖の総称です。


オリゴ糖の中では非常に甘味度が高いのですが、カロリーも若干高めです。
また、消化性で腸までは届かないので、腸活向きの素材ではないかもしれません。

【ラフィノース/難消化性】


ビート(甜菜/砂糖大根)から分離・精製して作られる天然のオリゴ糖です。


整腸作用・免疫力アップ・アレルギー症状の緩和などに効果があると言われ、特定保健用食品としても認められています。

【ガラクトオリゴ糖/難消化性】


乳児の腸内は99%がビフィズス菌などの善玉菌と言われていますが、これを支えているのがガラクトオリゴ糖です。


母乳に多く含まれる動物性のオリゴ糖で、善玉菌の増殖以外にも、タンパク質の消化吸収や脂質代謝・ミネラルの吸収を促進するなどの働きがあります。

このように、ほとんどのオリゴ糖に腸内環境を改善する効果が期待できます。
腸内環境が改善されると、下記のような嬉しい健康効果にも繋がります。

  1. 便秘解消
  2. 免疫力アップ
  3. 肌荒れ改善
  4. アレルギーの改善
  5. 悪玉コレステロールを減少させる

ただし、オリゴ糖は摂り過ぎるとお腹がゆるくなる場合がありますのでご注意ください。

様々な健康効果が期待できるオリゴ糖。

砂糖よりもお値段は高いですが、健康は何ものにも代えがたい財産です。
普段遣いの砂糖をオリゴ糖に変えるだけ。


是非毎日の生活に取り入れたい手軽な健康習慣ですね。

(了)

《肝からくる悩みに》オリゴ糖で作った甘くない酵素・肝酵素γ(ガンマ)

尿路結石とウラジロガシ

流石にこんな大きい結石はないと思いますが。。。

尿路結石ってどんな病気?

『結石』。

皆さんも一度はお聞きしたことがあると思います。

その名の通り尿の通り道に石が出来てしまう病気です。


結石のある場所によって、腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石などと呼び方が違ってきますが、その殆どは腎臓で作られます。


症状は結石の場所やその大きさによって変わります。

激痛を伴うことも。。。


全く症状が出ないこともありますが、尿管結石では『疝痛発作』といって、激痛を伴うことがあります。
その痛みはのたうち回るほどだそうで、経験談を聞くとホントに恐ろしくなります。。。

その他、血尿が出たり、ひどい時は腎臓が腫れて高熱が出たりすることもあり、さらには腎盂炎や腎不全など重大な疾患に繋がる場合もあります。

罹患率は男性で約15%、女性で約7%と、珍しい病気ではなく、特に男性の罹患率が多くなっています。

ちなみにエジプトのミイラの膀胱からも結石が見つかっているそうで、ずいぶん昔から人類はこの結石に苦しめられてきてるんですね。

尿路結石の原因

尿に含まれるカルシウム、シュウ酸、尿酸、リン酸などは、尿の濃度が高くなると結晶になりやすく、その結晶が固まって大きくなったものが結石です。

中でもカルシウム・シュウ酸が固まってできる『シュウ酸カルシウム結石』が症状の7~8割を占めると言われています。

特に下記のような方は注意が必要です。

  • 普段水分をあまり摂らない方(尿が濃い)
  • 偏食気味・外食が多い方
  • 動物性脂肪や動物性タンパク、糖質を多く摂る方
  • 汗をたくさんかくようなお仕事をしている方
  • 精神的なストレスを抱えやすい方

また、尿酸値が高い方は尿酸が固まってできる『尿酸結石』が出来やすいので、思い当たる方はお気をつけください。

尿路結石は50%の確率で再発する?

再発率が高いのも特徴

尿路結石は再発率が高く、半数の方が5年以内に再発するとも言われています。


男性は働き盛りの30~50代、女性は閉経後の50~70代の発症率が高く、時期的には汗をたくさんかく(尿が濃くなる)夏に発症しやすいと言われています。

以前は『尿路結石はビールを飲むと良い』という話もありました。


ビールを飲むと水分補給&利尿作用で結石ができにくくなる、という考えですが、残念ながらこれは間違いです。
ビールにはかなりの量のシュウ酸が含まれている上に尿酸値も高くなるため、現在では逆に結石が発生する危険性が増すとも言われているんです。

尿管結石の予防法

尿管結石は食生活と密接な関係があります。
そのため、まずは下記の4つの点に気を付けることが重要です。

(1)水をたくさん飲む

1日2リットル以上が理想!

お茶やコーヒーにもシュウ酸が含まれるため、出来るだけ『水』で水分補給をすることが重要です。(麦茶やほうじ茶でもOK)


1日尿量が2L以上で結石の形成頻度が低下すると言われていますので、食事以外で水を2L以上摂取するのがベストです。(結構多いですが。。。)

(2)シュウ酸を含む食品に気をつける

アクが多い食品には注意!

シュウ酸はいわゆる「アク」の成分で、ほうれん草などの葉物野菜、タケノコ、紅茶、チョコレート、ナッツ類等に多く含まれていますので、こうした食品のとり過ぎには注意が必要です。


ただ、シュウ酸はカルシウムと結合すると排出されやすくなる、という特性もあります。


ですから、チョコレートやナッツを食べる時はミルクと一緒に、ほうれん草はちりめんをかけて食べるなど、カルシウムを同時に摂取するよう食べ方を工夫してみるのも効果的です。

(3)動物性タンパク質・動物性脂肪の摂り過ぎに気をつける

動物性タンパクや脂肪の摂りすぎに注意!

動物性蛋白質や動物性脂肪を多く摂ると尿酸値が高くなり、結石ができやすくなります。


例えば肉の脂身、皮肉、魚、卵、乳製品などはタンパク質や脂質が多いので注意が必要です。

(4)夕食から就寝までの時間を空ける

食べてすぐ寝ると牛に、ではなく尿管結石になりますよ!

食事をしてからシュウ酸が腎臓に運ばれるまでに約1時間ほどかかります。


その後、腎臓内のシュウ酸の量はどんどん増えていき、2~4時間ほどで最大になります。


ですから夕食後4時間程度時間を空け、就寝前に排尿してから床につく、というのが理想です。

すべて実践するのはなかなか難しいと思いますが、出来るところから始めて、予防に努めたいところですね。

結石を溶かすウラジロガシ

ウラジロガシの木

それでも尿管結石になってしまったら。。。


その時は『ウラジロガシ』の出番です。

ウラジロガシはブナ科コナラ属の応力広葉樹で、葉の裏が白いことからこの名が付きました。
日本では宮城県・新潟県以南に分布しています。

葉を乾燥させ、お茶にして飲むと胆石や尿管結石を溶かす、と言われていて、実際にウラジロガシのエキスを主成分とする医薬品(腎・尿管結石排出促進剤ウロカルン)も販売されています。

現在ではお茶も商品化され、一般に販売されているので、結石の予防や再発防止に取り入れると良いかもしれませんね。

(了)

《肝からくる悩みに》ウラジロガシも配合・肝酵素γ(ガンマ)

アカメガシワの効果効能

アカメガシワの葉っぱ

アカメガシワってどんな植物?

アカメガシワは、トウダイグサ科のアカメガシワ属に属する、高さ5~10mほどの落葉樹です。
新芽が紅色で、葉っぱが柏のように大きくなることからその名がついたと言われています。

生薬にもなるアカメガシワの樹皮

樹皮は縦に筋が入ったようにザラザラとしていて、樹液がよく出ることから、昆虫好きの方にはクワガタやカブトムシが集まる木としても知られています。

ちなみに、種子が高温にさらされると発芽しやすくなるという特徴があり、伐採や森林火災によって森林が破壊された場所に真っ先に生えるという、たくましい植物でもあります。

樹皮は「野梧桐(やごどう)」、葉は「野梧桐葉(やごどうよう)」という名前で生薬に認定されていて、一般用医薬品では総合胃腸薬等にそのエキスが配合されています。


民間では樹皮よりも赤い新葉と新芽、赤い葉鞘を乾燥させたものを煎じて、お茶として飲むことが多いようです。

また、乾燥させた葉をお風呂に入れて入浴すると<あせも>に効能があるとも言われています。


早春の若葉や新芽は食べることが可能で、天ぷらや煮浸しにすると美味です。

アカメガシワに含まれる成分

アカメガシワにはタンニン・フラボイドなどのポリフェノールが豊富に含まれていて、高い抗酸化作用が期待できます。


また、アカメガシワはその部位によって、下記のように含まれる成分が異なります。

【 葉 】… ゲライニン マロツシン酸 マロチン酸
【種子】… コロトキシゲニン マロゲニン コログラウシゲニン パノゲニン
【樹皮】… ベルゲニン ルチン タンニン

アカメガシワの効果効能

アカメガシワは、昔から胃腸を整える生薬として利用されていました。
現在では、その主成分であるベルゲニンに下記のような効果が期待できるとされています。

  • 胃酸過多・胃炎の予防
  • 過剰生腸症候群による便通以上の改善
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃ガンなど胃腸疾患の予防
  • 胃痛・腸炎などからくる腹痛の軽減
  • 肝臓の保護

アカメガシワをお茶で飲むのもGOOD♪

食べ過ぎ・飲み過ぎなどで、胃腸の調子がどうも悪い。。。

なんて時は、アカメガシワのお茶を飲むとスッキリするかもしれません。
少し苦味がありますが、味は緑茶に似ているので以外に美味しくお飲みいただけますよ(^^)

(了)

《肝からくる悩みに》アカメガシワも配合・肝酵素γ(ガンマ)

葛の効果効能

クズの葉

秋の七草の一つ、『葛』は、マメ科の多年草で、日本各地に分布しています。

古くから漢方として利用されていて、皆さんも<葛根湯(かっこんとう)>と聞くとピンとくるのではないでしょうか。

葛根湯は風邪薬として有名ですがその歴史はとても古く、紀元200年頃、中国の張仲景が編纂した医学書『傷寒論(しょうかんろん)』や『金匱要略(きんきようりゃく)』の中でもすでに<風邪の初期症状を緩和する>という効果で紹介されています。

驚異の生命力

ガンガン繁殖する葛

葛は驚異の生命力を誇ります。


夏には1日になんと1メートルもツルが伸びると言われていて、さらに伸びた茎から根が出てきて、さらに繁茂していきます。


成長中の茎の先端部分を切り取ると、勢いよく水が吹き出すそうです。

そんな葛には驚きの生命力を表すこんなエピソードもあります。

20世紀初頭。

アメリカ国務省の植物探検隊は、自国の農業に利益をもたらしそうな新しい植物を探して世界を飛び回っていました。

そんな中、探検隊の一員、デビッド・フェアチャイルドは日本で家畜の資料として利用されている葛を見つけ、自宅の庭で葛を栽培し始めます。

そして葛の存在を知った農民、C・プリーズが高品質な家畜用のエサとして葛の葉を売り始めます。

すると葛はまたたく間にアメリカの南部一体に広がっていきました。

1930年台になると、ルーズベルト大統領が行った<ニューディール政策>において、工事現場の土砂流出を防ぐ目的で葛を植えることが奨励されます。
日本から海を渡った葛は、その生命力でアメリカの土壌保全や水源確保に活躍します。が、、、

葛に飲み込まれる!

あまりに生命力が強く、爆発的に繁殖してしまい、その結果今では有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられているそうです。


最近では<ジャパニーズ・グリーンモンスター>と呼ばれているとかいないとか。


救世主がいつの間にか悪者に。ちょっと悲しい逸話ですね。
ちなみに日本では<竹>があるため繁茂が抑えられているそうです。

葛の効果効能

葛には様々なフラボノイド類やサポニン類が含まれています。

フラボノイドとはポリフェノールの一種で、植物色素の総称です。
これらの色素は紫外線による活性酸素から身を守る抗酸化作用や、害虫から菌から身を守るための抗菌・殺菌作用があり、人間の健康に役立てる研究も盛んに行われています。

葛にはダイゼイン、プエラリン、イソフラボンといったフラボノイドが含まれていて、ホルモンバランスの改善、血管拡張、神経の安定といった効果が期待できます。

サポニンは豆類やお茶、ごぼうなどに多く含まれている成分で、水と油の両方に溶ける性質を持っていて、<天然の界面活性剤>とも言われます。


その性質から、最近ではダイエットや健康の分野で非常に注目されている成分です。


具体的には下記のような効果が期待されています。

(1)肝機能の向上

(2)免疫力向上

(3)ダイエット効果

(4)血流改善

(5)抗酸化作用

美味しいお菓子にもなる葛

最近ではやっかいものとしてみなされがちな『葛』。

ですが、漢方や医療の分野はもちろん、家畜の飼料として用いられたり、葛粉として高級なお菓子になったり、最近ではバイオエタノールとしてエネルギーの分野でも研究が進んでいます。

ぜひまた救世主として日の目を見てほしい植物ですね。

(了)

《肝からくる悩みに》葛の葉も配合・肝酵素γ(ガンマ)

ドクダミの効果効能

多分誰しもが見たことがある『どくだみ』

健康茶の素材としても有名な『ドクダミ』。
恐らく、健康に興味が無い方でも、ご存知の方は多いと思います。


私の実家では、裏庭に生えていたドクダミを乾燥させ、お茶にして良く飲んでいました。


あの独特の香りを嗅ぐと、なんとなく懐かしい気持ちになります。

今回はそんな<ドクダミ>についてのお話です。



実はドクダミって医薬品

漢方薬では『十薬』と呼ばれるドクダミ。

古くは之布岐(シブキ)と呼ばれ、江戸時代中期頃から「毒を止める」から「どくだめ」、それが転じて「どくだみ」と呼ばれるようになったと伝えられる『ドクダミ』。


その名の通り、解毒やデトックスを目的に飲用されることが多く、漢方の世界では生薬名『十薬(ジュウヤク)』として、日本薬局方にも収録されています(第3類医薬品)。

『ドクダミには十種類の薬効があり、十種類の病気に効く』ことが、十薬という名の由来ですが、ドクダミには10どころか、300近い薬効があるとも言われています。

デトックスや便秘・美肌にはドクダミ!

ドラッグストアなどでもお茶として売られています。


『ドクダミは三毒を消す』とも言われ、持って生まれた毒(先天の毒)、病からくる毒(後天の毒)、食べ物の毒(食毒)、この3つの毒を消す力があるとも言われています。

ちなみに現在では科学的に下記のような薬理成分が確認されています。

《 デカノイルアセトアルデヒド 》
ドクダミ特有の臭気成分で、フィトンチッド(微生物の活動を抑制する作用をもつ、樹木などが発散する化学物質)抗菌・抗カビ作用があり、白癬菌やブドウ球菌も殺菌する作用があると言われています。

《 クエルシトリン 》
利尿作用や動脈硬化の予防作用

《 フラボノイド類 》
抗酸化作用や便秘の改善、血管の強化、老廃物の排泄促進などの効果が期待されているため、血管を丈夫にする効果や炎症を抑える効果が期待できます。

お届けしている<肝酵素γ>にはそんなドクダミも原料として含まれています。
特に便秘改善、デトックス、美肌を目指す方にはオススメの素材ですよ。

さらに、ドクダミに含まれる成分の中で、近年発見された『N-4-ハイドロキシスチリルベンザミド』という成分には、血小板凝集抑制作用があることがわかり、心臓病の予防や動脈硬化、脳卒中予防の効果にも期待が高まっているんです。


他にも血液循環、新陳代謝をよくすることから、美白効果、シミ予防などが注目され、化粧品にも使われているドクダミ。

ぜひ毎日の生活にも取り入れたい健康素材ですね。

(了)

《ドクダミエキスも配合》肝酵素γ(ガンマ)

オルニチンならシジミよりシメジ?

オルニチンといえばシジミですが、、、

オルニチンとは?

皆さんは『オルニチン』という栄養素をご存知ですか?


なんとなく聞いたことはあるけど、実際はどんなものなのか分からない、という方も多いのではないでしょうか?


そこで今回はその『オルニチン』について解説してみたいと思います。

オルニチンは毒素の分解を助ける!

肝臓には『オルニチン回路』がある

オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の働きをサポートする成分として知られています。


肝臓には有害なアンモニアを尿素に変えて解毒する『オルニチン回路(尿素回路)』というものがあります。


そこで、オルニチンはアンモニアと結合する中間体として重要な役割を果たします。

また、大量にアルコールを摂取した時は、『アセトアルデヒド』という有害物質が発生し、頭痛や吐き気、倦怠感などを引き起こしてしまいますが、オルニチンはこの『アセトアルデヒド』の分解にも重要な役割を果たしています。

つまり、カラダに不要な毒素の分解を助け、肝機能をサポートする役割があるんです。

オルニチンが足りなくなると、上記のような有害物質が分解できず肝機能も低下してしまいます。
そうすると栄養はカラダに行き渡らず、逆に有害物質はカラダに残ってしまい、慢性疲労・肌荒れ・睡眠障害など様々な不調につながってしまうんです。

肝臓の疲れは『目』に出る。

目は顔の中でも特に多くの血液を必要とする器官で、毛細血管がびっしりと張り巡らされています。

ですから、肝臓の働きがにぶると、目に健康な血液が十分にゆきわたらなくなり、目が疲れる、ぼやける、かすむ、視力低下、ドライアイ、充血、目の周りのクマといった症状になって表れるんです。

オルニチンといえば…実はシメジ!

なんとシジミの5~7倍のオルニチンが含まれるシメジ

オルニチンがたくさん含まれる食品として有名なのがシジミですが、実はキノコ類などにも含まれています。

特にブナシメジにはシジミの5~7倍程度のオルニチンが含まれていますので、毎日の食事で摂取するのはオススメ。

お酒を飲んだ後は、シジミ汁よりシメジたっぷりお味噌汁の方が、実は二日酔い防止に効果があるのかもしれません。


皆さんも是非試してみてください!

(了)

《肝からくる悩みに》肝酵素γ(ガンマ)

お酒の種類

ビール、焼酎、ウィスキー、ワイン、、、

お酒にはいろんな種類がありますが、製造方法によって大きく3つに分けることができます。

(1)醸造酒

  • ビール
  • ワイン
  • ビール
  • シードル(リンゴ酒)
  • 日本酒

果実や穀物(大麦・お米等)を原料に、酵母の発酵作用(アルコール発酵)で製造したものです。
糖を多く含む原料の場合、酵母さえあればそのままアルコール発酵させることができます。
例えばワインやシードルなどがそうです。これを『単発酵酒』と言います。

これに対して、糖度が低い穀物で発酵させる場合は、デンプンを糖化させる作業と発酵をさせる作業の2つの工程が必要になります。ビールや日本酒などがそうで、これを『複発酵酒』と言います。

いずれも度数は20度以下とあまり高くはありません。

(2)蒸留酒

  • ウィスキー
  • ブランデー
  • 焼酎
  • 泡盛
  • ジン
  • ウォッカ
  • ラム

醸造したものを加熱し、さらに蒸留したもので、別名を「スピリッツ」と言いいます。


なぜスピリッツと呼ばれるかには諸説あります。


一説によると、高温で熱して作られる『火の酒:蒸溜酒』は、人間の魂に働きかけ、肉体を目覚めさせ、活力を与える。
そのためスピリッツと呼ばれるようになった、とも言われています。


アルコール度数は総じて高く、カクテルのベースになったりもします。

(3)混成酒

  • リキュール
  • ベルモット
  • 梅酒
  • みりん
  • シェリー酒

醸造酒や醸造酒にハーブなどの香料や果実、糖類を加えたもので、アルコール度数は元となるお酒の種類によって異なります。


度数が高くても、比較的飲みやすいものが多いので、飲み過ぎには気をつけましょう(笑)

色んな種類がありますが、皆さんはどれが好みでしょうか?

それぞれの種類によって合う・合わないもあるそうです。
それも次回以降、機会を設けてご紹介したいと思います。

自分に合ったお酒や飲み方を見つけて、健全なアルコールライフを愉しみたいものですね。

(了)

《肝からくる悩みに》肝酵素γ(ガンマ)

クセが強い!アイラ・モルト

アイラモルトの代表格・ラガヴーリン


ウィスキー好きなら恐らく誰しもが知っているアイラ・モルト。
数あるウィスキーの中でも<クセが強い>個性派として知られています。

アイラモルトとは?

アイラ・モルトは、スコットランドのアイラ島で製造されるシングルモルトウィスキーの総称です。

アイラ島


3,400人ほどが暮らすアイラ島には、下記の8つのウィスキー蒸留所があります。

  • ブナハーブン蒸溜所
  • カリラ蒸溜所
  • アードベッグ蒸溜所
  • ラガブーリン蒸溜所
  • ラフロイグ蒸溜所
  • ボウモア蒸溜所
  • ブルイックラディ蒸溜所
  • キルホーマン蒸溜所


一番古いのはボウモア蒸溜所で、1779年に創業したと言われています。

ボウモア蒸溜所


ちなみにボウモアはその独特の香りで『アイラ・モルトの女王』とも呼ばれています。
クセが強いアイラ・モルトの中では比較的穏やかな味わい。
フルーティなフレーバーでアイラ・モルト入門にはオススメです。


個性的な香りと風味のアイラ・モルト

アイラ・モルトは、全般的に口に含んだ瞬間、薬品のようなフレーバーを感じます。

例えるなら正露丸やヨードチンキのような香りです。


ウィスキーなのに正露丸。。。
う~ん、超個性的。

さらに、煙で燻したようなスモーキーな香りやほんのり磯の香りも。
どうも複雑で、ウィスキー初心者にはクセが強すぎるかもしれませんね。

この個性的なフレーバーは、原料となる大麦麦芽を乾燥させるときに焚く『ピート(泥炭)』に由来します。

ピートを焚いて大麦麦芽を乾燥させる


ピートとは長い年月をかけて堆積した腐植土のことで、採掘された環境によって様々なフレーバーが生まれます。

四方を海に囲まれ、独特の自然環境を有するアイラ島だからこそ、強烈な香りのフレーバーが生まれるのでしょうね。


アイラ・モルトに合うおつまみは?

潮の香りやスモーキーなフレーバーが特徴のアイラ・モルト。
おつまみにも海産物や塩っぽいもの、燻製などがオススメです。

スモークサーモン

  • スモークサーモン
  • 焼き海苔
  • いぶりがっこ
  • オイルサーディン
  • スモークナッツ
  • 牡蠣の燻製(生牡蠣でも)
  • スモークチーズやブルーチーズ

う~ん。
おつまみにもクセが強いのが並びましたね(笑)

ただ、ファンの中にはあの強烈な個性をしっかり味わいたいからツマミはいらない、という方もいらっしゃるそうです。

愉しみ方は人それぞれ。
自分に合った組み合わせを見つけたいですね。


ちなみに、強烈な個性を放つアイラ・モルトのひとつ『ラフロイグ』。

強烈な個性のラフロイグ



一口飲めば、、、まさに正露丸!

その蒸溜所長の口癖が、

No half measure!
(好きか嫌いか。中途半端はない。)

う~ん納得。

超個性的ゆえに、好き嫌いがハッキリ分かれるアイラ・モルト。
ただ、好きになるとアイラ中毒になるとか。。。

一度試してみてはいかがですか

(了)

《肝からくる悩みに》肝酵素γ(ガンマ)

肝臓と健康診断 γ-GTPとは?

 

『γ(ガンマ)-GTP』。

 

なんだか強そうな必殺技みたいな名前ですが、これは肝機能の基準となる数値のひとつです。

正式名称は『ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ』。

う~ん、舌噛みそうです。

 

 

肝臓の解毒作用に関係する酵素で、肝臓や胆管の細胞が壊れると、血液中にこの酵素がどんどん流れ出てきます。

 

つまり値がどんどん高くなるんですね。

 

正常値は男性が50(IU)以下、女性が32(IU)以下で、100以上になると危険です。

数値の基準についてはこんな感じです。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

γ-GTP 《 正常値の上限~100(軽度の増加) 》

健康的な肝臓

軽度のアルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性肝炎、脂肪肝で多くみられる数値。

 

γ-GTP 《 100~200(中程度の増加) 》

不健康な肝臓

アルコール性肝障害、薬物性肝障害、慢性活動性肝炎で多くみられる数値。肝硬変、肝がん、脂肪肝、胆道疾患の可能性もあり。

γ-GTP 《 200~500(高度の増加) 》

アルコール性肝障害、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯で多くみられる数値。慢性活動性肝炎の可能性もあり。

γ-GTP 《 500以上(超高度の増加) 》

急性アルコール性肝炎、閉塞性黄疸、肝内胆汁うっ帯などでみられる数値。また慢性のアルコール中毒など極めて危険な状態。


 

知らないうちに酷使してしまっている肝臓。

もしかすると、あなたの肝臓も悲鳴を上げているかもしれませんよ~。

 

ちなみに私の数値は16と至って正常でした♪

皆さんも数値を一度チェックしてみてはいかがでしょうか?

 

 

お酒を飲まなくてもγ-GTPが高い場合


γ-GTPが高いのは、その多くが飲酒等で肝臓を酷使しすぎた結果です。

ですが、飲酒以外でも下記のような理由でγ-GTPは上昇する場合があります。

(1)薬物性肝障害

肝臓とお薬

抗生物質や解熱鎮痛剤、精神安定剤やステロイドなどいくつかの薬は薬物性肝障害の原因になることが知られていて、いずれもγ-GTPを上昇させることが分かっています。

また漢方薬やサプリメントが原因になることもあるので注意が必要です。

 

(2)脂肪肝

脂肪肝はフォアグラ状態

お酒を飲まずとも、食べ過ぎ・運動不足・無理なダイエット・偏った食事(糖質や脂質の多い食事)などが原因で、中性脂肪が肝臓に溜まっていき、肝機能が弱まってしまう。

これが『脂肪肝』です。

つまり肝臓が<フォアグラ状態>になってしまうこと。

放おっておくと肝硬変・肝ガンへと進行してしまうことも。

狭心症や心筋梗塞などの心疾患との合併率も高いので早期に発見して生活習慣を改善することが重要です。

 

(3)胆道系の疾患

胆石の尋常でない痛み!

胆石や閉塞性黄疸など、胆道系に対する分泌に障害があるとγ-GTPが血中に流れ出て、値が高くなる傾向があります。

 

(4)その日の体調や生活習慣

二日酔い?乱れた生活習慣は肝機能にも影響する

γ-GTPの値は、その日の体調によっても変化しますし、それぞれの体質によっても違いが出ます。

例えば連日飲み会続きでカラダがだるい、なんてときに図るとおそらく値は高いでしょう。

ですから、健康診断の際は数日前から無理をせず出来るだけ平常な状態で検査を受けられるよう、準備していたほうがいいかもしれませんね。

 

 

γ-GTPを下げる方法


 

γ-GTPを下げるには、下記のような方法があります。

(1)まずは禁酒するor休肝日を設ける

休肝日でγ-GTPの値を正常化

お酒好きの方には酷ですが、、、

γ-GTPが高い方はまず<お酒を控える>、これが基本です!

場合によっては【 断 酒 】しなければならないかも。。。

ですが、一生お酒を飲めなくなるよりはマシですよね(^_^;)

 

(2)脂質・糖質の摂取を抑える

糖質 脂質 たっぷりのラーメンやお肉

余分な糖質は中性脂肪に、中性脂肪は肝臓にどんどん溜まります。

その分肝臓にもどんどん負担がかかるので、なるべく低糖質・低脂肪を心がけましょう!

 

(3)肝臓をサポートする食品を積極的に摂る

シジミやアサリなどの貝類にはオルニチンやタウリン、亜鉛など肝機能をサポートする成分がたっぷり

例えば、肝臓の働きをサポートする成分である『オルニチン』や『タウリン』、『亜鉛』を含む貝類、肝臓の材料となる良質なタンパク質をたっぷり含む大豆製品などがおすすめです。

また、肝臓の負担を軽減するため糖質の吸収を抑えることも大事です。

そのためには、食物繊維をたっぷり含む根菜類や玄米・ライ麦パンなどがおすすです。

 

(4)軽い運動を心がける

ウォーキングなど軽い運動は肝機能の改善にもつながります

運動で肝臓についてしまった脂肪をエネルギーに変えて燃やしましょう!

ただ『軽い』というのがポイントです。

激しい運動は活性酸素や老廃物が大量に発生し、逆に肝臓への負担が増加してしまうので、ウォーキングや簡単なストレッチから始めるのがいいかもしれません。

 

 

お酒はもちろんですが、やはりカギになるのは毎日の食事と生活習慣。

もしγ-GTPの値に不安がある方は、是非意識してみてください(*^^*)

桑の葉の効果効能

『桑』ってどんな植物?

 

「桑」は、クワ科桑属の総称で、昔から日本において大変馴染み深い植物です。

例えば桑は絹を取るための<かいこ>のエサになりますが、絹の生産は弥生時代にはすでに伝来していたといいます。

その頃から桑の木は各地で身近に植えられていて、特に養蚕が盛んな地域では一面が桑畑、という光景も珍しくありませんでした。

また、魔除けのために唱える『クワバラクワバラ』というおまじないも、桑の木に由来すると言われています。

 

現在は化学繊維の登場によって、あまり見かけなくなりましたが、戦前までは人々にとって非常に重要で身近な植物だったんです。

 

 

中国では漢方薬として珍重

今から約2,000年前、後漢時代の中国で書かれた薬草に関する書物『神農本草経』には、すでに漢方薬の一つとして桑の葉の記述があります。

 

同じ桑でも、干した時期と部位によって名前が異なるそうで、11月頃に葉を採取して天日干ししたものを桑葉(そうよう)、4~6月頃に若枝を刈り取って天日干しにしたものを桑枝(そうし)、同じく4~6月頃に果実を収穫して乾燥したものを桑椹(そうたい)と呼ぶそうです。

 

ちなみにクワの根皮は桑白皮(ソウハクヒ)という生薬で、利尿、血圧降下、血糖降下、解熱、鎮咳などの作用があり、五虎湯(ごことう)、清肺湯(せいはいとう)などの漢方方剤にも使用されます。

 

 

科学的に進む桑の葉の効果効能

そして、現在。

 

科学的な研究も進み、『桑の葉』には豊富な栄養と様々な効果効能が期待できる、ということが分かってきました。

 

桑の葉に含まれる成分

《ビタミン群》

ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン等

《ミネラル類》

亜鉛、鉄、マグネシウム、カルシウム、カリウム等

《その他》

水溶性・不溶性食物繊維、カロチン、ルチン等

 

桑の葉には上記のような成分が含まれています。

 

ちなみに他の野菜と比べて、含有量も非常に多く、例えばビタミンAはほうれん草の約10倍、鉄は小松菜の約15倍、食物繊維に至っては、ケールの約4倍で100g中約50gも含有されています。

 

桑の葉で期待される効果効能

  • 糖尿病の予防・改善
  • 食後の血糖値上昇の抑制効果
  • 高血圧の改善
  • 中性脂肪を下げる
  • LDLコレステロールを下げる
  • 腸内環境を整え、便秘を解消する
  • 肝臓や腎臓の機能を改善する

 

 

血糖値の上昇を抑制

最近何かと話題の『糖質』。

 

糖質(炭水化物や甘い物)を食べると、血糖値が急激に上昇します

糖質は本来、分解されてエネルギーとして使われますが、急に糖質がたくさん体内に入ると、エネルギーとして使い切れないため、中性脂肪に変換され体内に貯め込まれてしまう、これが太る原因となります。

 

太るだけでなく、血糖値の急激な上昇はカラダの様々な不調につながります。

 

そこで、<血糖値の上昇を抑える>食品や素材が注目されるようになりました。

 

桑の葉もその一つです。

 

桑の葉にはデオキシノジリマイシン(DNJ)』という成分が含まれていることが近年の研究で明らかになりました。

 

DNJはブドウ糖に似た構造の物質で、小腸で本来糖質を分解する酵素と結びつき、その働きを邪魔します。

つまり糖が分解・吸収されるのを抑える働きがあるんです。

 

 

桑の葉の副作用

桑の葉に関して、今の所副作用などは報告されていません。

ただし、糖尿病の治療・投薬を受けている方は注意が必要です。

治療の一環として、血糖値を下げるお薬を飲んでいた場合、桑の葉との相乗効果で血糖値が下がりすぎ、逆に低血糖状態になってしまう可能性があります。

もしそのような方がいらっしゃれば、十分ご注意ください。

昔から人々に親しまれてきた桑の葉。

生活習慣病やがん予防などにも研究は広がっているそうで、これからも色んな可能性に期待したい健康素材ですね!

 

(了)

 

《肝からくる悩みに》桑の葉も配合・肝酵素γ(ガンマ)